プロ音質になるアナログレコードのクリーニングとは? 01に引き続き【直接手で洗浄】するための道具とクリーナーを紹介していきます。
まず、スポンジとブラシ
スポンジはレコードを傷つけてしまわないよう、新しいものを用意してください。
ブラシは私はデンターシステマの先の部分を7~8個、切り取ったものを並べて接着し、使用しています。
デンターシステマの毛先は0.02mmなので、バキュームクリーナー用のブラシの毛先の先端0.01mmにもっとも近いブラシになります。
また、とても滑らかなので溝にもやさしいようです。
使用した市販のクリーナー
石鹸由来のヤニとりクリーナーはタバコのヤニのほか、ピッチのようなベタベタした油溶性の汚れがよく落ちます。
また、JOYはいろいろ試した中で一番残留物が残らないで泡だけでも一番強力に汚れを落としてくれます。
なぜかどちらでも取れない汚れが泡タイプ セスキの激落ちくんです。石鹸由来のヤニとりクリーナーの前に使用すると効果絶大です。
レコードクリーナーの作成
結果から言ってしまうと、無水エチルアルコール(無水エタノール) 20% + 精製水 80% + 界面活性剤(フジフィルム ドライウェル)3滴が最適です。
この濃度だとエタノールがレコードの材質を侵すこともなく、フジフィルムのドライウェルが最適な湿度を保ってくれるため、静電気をためこんだ時に出るバチッバチッと言うノイズも出なくなりますし、低音もちゃんと出るようになります。
オーディオテクニカのレコードクリーニング液は60cc(ml)で600円以上するので大量に使用するわけには行きませんが、もっと高級なバキュームクリーナー用のクリーニング液を模して作ると、500mlで約220円と安く作れて大量に使えるので節約になります。
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500ml作るときの量は、
- 無水エチルアルコール(無水エタノール) 100ml
- 精製水(コンタクトレンズ洗浄用) 400ml
- フジフィルム ドライウェル 3滴
となります。
次は洗浄の手順を追って、それぞれの工程での狙いと洗浄のコツについて書いみたいと思います。
>>>プロ音質になるアナログレコードのクリーニングとは? 01 を読んでみる
>>>プロ音質になるアナログレコードのクリーニングとは? 03 を読んでみる