SONY CDP-950の音飛び、音が出ない、ノイズなどの故障原因と修理方法

SONY CDP-950
振動に弱くなったという症状のソニーCDプレーヤー SONY CDP-950が入ってきました。
故障ということなのでさっそくCDを入れてかけて振動を与えてみると、音が途切れます。よくある症状の音がスリップする感じではなくて、一瞬止まって同じところから再生されます。さらにディスクの終わりに近いところでは音飛びが発生しています。

ディスクが回らないことは無いのでもう少し観察していると、ボリュームが大きくなるところでバチッという派手な音割れのようなノイズが入ります。よく静電気なんていわれますが、きっと信号のトレースがうまくいっていないのかも知れません。

CDの動作は、CDが入るとピックアップユニットがフォーカス(ピントあわせ)をします。それが出来ると、フリーランの状態でディスクを回し始め、TOC(インデックスデータ)を読み取るために

モーターにサーボがかかってからキュルキュルというデータ読み取りの場所を探す音(シーク音)が発生して、無事データを読み取り始めると再生音が出力されるようになっているので、データを読み取るピックアップユニットあたりが怪しいと予想しました・・・







  中を開けてみました

この頃のCDドライブは上蓋が金属で出来ています。
SONY CDP-950

CDドライブを取り出しました。
SONY CDP-950

 
 

  レンズをクリーニングしてみました・・

レンズクリーナーで直接クリーニングしてみました。使い込んでいるせいか、レンズの位置が極端に低くなっています。

レンズの横にはスプリングがあって、ダンパーで常に上下しているので痛みやすい部分です。

1987年発売なので、レーザーを出力してディスクから反射した信号を読み取るピックアップという部品にレザーを供給するレーザーダイオードという半導体もとっくに寿命を超えています。
SONY CDP-950
SONY CDP-950

ピックアップは、レールになっている棒を引き抜いて外します。
SONY CDP-950

この角度で見てみるとわかりやすいですね~
ピックアップユニットはKSS-150Aです。このピックアップユニットは見えている光学レンズ(対物レンズ)の下にもう1つ光学レンズ(コリメートレンズ)があって、ここが曇っているときはここもクリーニングしないとレーザーパワーを調整しても読み取れない場合があります。

レーザーダイオードの寿命は1万~2万時間といわれているのに、発売されてから33年も経ってもちゃんとレーザーが出力されていることにオドロキです。

互換性のあるKSS-210Aは中国製のものが大量に出回っているので交換も考えましたが、KSS-150Aの調整を試してだめなら交換しようと思います。
SONY CDP-950

 
 

  ゴムベルト

ゴムベルトは一見劣化していないように見えますが、実際は硬化が進んでいて変形してしまっていたのでこちらも新品と交換しました。
サイズは直径40mm ~ 42mm, 太さ1.6mm の角ベルトです。

まとめて色々なサイズが入って安く売っているものもありますが、経験から長持ちしないので、1本ずつ販売している汎用品かサイズが無い場合は硬度と材質を指定して特注すると長持ちします。
SONY CDP-950
SONY CDP-950

 
 

  オペアンプ

オペアンプは古典的なJRCのNJM5532DDが2個使用されています。
SONY CDP-950

オペアンプのとコンデンサの交換は次回として、今回は弱くなっているレーザーパワーを調節します。

本来はレーザーパワーメーターを使用すべきですが、ピックアップについている可変抵抗を左右に1mmずつ回して再生を繰り返しベストポジションを探していきます。

反時計周りに回して行くと、音飛びが激しくなりやがてディスクは回るものの全く音が出なくなりました。

逆に時計回りに回して行くと、3mm直前からバチッというノイズや音飛びもしなくなり、再生音の解像度上がって、すぐ横で飛び跳ねても音飛びもしなくなりましたが、3mmを超えると音が出なくなりました。

ベストポジションは3mmほど時計回りに回したところのようです。

 
 

  問題発生

ところが、ベートーベンの交響曲第9番を通して聞いてみると、第3楽章の5分前後のピアニッシモのところと第4楽章の音の差が大きいところで音飛びします。やはり、レンズの位置が下がっていたのでダンパーが経年劣化してデータを追従しきれていないようです。

しかたがないので、KSS-150Aの後継機種で互換性のあるKSS-210Aを購入しました。

手前のピックアップユニットが元々CDデッキについていたKSS-150Aで、奥のピックアップユニットがKSS-210Aです。写真で比べてみてもKSS-150Aのレンズの位置が低いのがわかります。
SONY CDP-950

取り付けたらショートランドのはんだをはんだ吸い取り線とハンダゴテを使って吸い取っておきます。

ショートランドとは、ピックアップの回路が極端に静電気に弱いため、少しでも空気中を放電してしまうと壊れてしまうので、あらかじめアース側とはんだで直結して静電気を逃がすようになっているショートポイントです。

ユニットを取り付けたらショートランドのはんだをとって直結状態を解除しないと正常に動作しないのではんだ吸い取り線とハンダゴテを使って吸い取るわけです。

ショートランドにはんだがついた状態
SONY CDP-950

ショートランドからはんだを除去した状態
SONY CDP-950

今度はいろいろなCDを通して聞きましたが音飛びやノイズもなく再生されました。シーク速度も新品同様になり、早送りも速度にむらが出ていたのが解消されて快適に動作しています。

ここまできたら分解したときと逆の手順で組み立てて修理完了です。

それにしても純正の KSS-150A か KSS-120A が安く販売されていたら、予備として入手しておきたいものですね~。

 
 







この記事がご参考になりましたら嬉しいです!

シェアしていただけましたら、励みになります~♪
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*