SONY MXD-D2 の修理

今日は1988年のSONY製でCDとMD一体型デッキのSONY MXD-D2が修理に入ってきました。SONY MXD-D2はパソコン対応のデッキなので根強い人気があります。

それはさておき、故障の症状はCDは数回に1回しかトレイが出てこなくなってしまい、MDはTOC ERRORでディスクが吐き出されてしまうとのことです。さっそく動作確認からはじめていきます。




 

 

  開腹しました!

 
まずは蓋を開けた状態で動作確認をします。

 
CDはモーター音がするものの、EJECTボタンを押してもトレイが出てこなくてゴムベルトが動かないので滑っているのが分かります。一方、MDは回ってからTOC ERRORが出てディスクが吐き出されているので、ピックアップはまだ生きていてフォーカスは取れているようです。

 
 

  CDデッキ部とMDデッキ部を取り出します

 
CDデッキは思ったとおりゴムベルトが伸びていましたので、交換です。MDデッキも予備修理としてゴムベルトを交換しておこうと思いましたが、使われていませんでした。

ふとMDのレンズを見てみると油状の汚れがついていました。これでは市販のMDクリーナーでは取れないので、綿棒に無水エタノールをつけて油状の汚れを落とした後、先日作成したレンズクリーナーで拭いたらちゃんと読み込むようになりました。

今回はオーバーホールではないので、逆の手順で組み立てて動作確認をしました。

 
 

  仮組み動作確認で新たな症状が・・・

 
仮組み動作確認でCDをかけてみたら、どうも次のトラックに移るときの時間(シークタイム)が4~7秒と長いことに気がつきました。レーザーのピックアップユニットはSONY KSS-213Bです。

KSS-213Bというピックアップは、OEM で他社製品のものや、KSS-213Bより少し精度が落ちるKSS-213Cなどもありますので、出来る限り SONY 純正のものを確保して使用したほうが無難です。

ネットではよくピックアップのネジを回すと治ると書かれていますが、実はピックアップについている可変抵抗は、レーザーダイオードの個体差を調整するもので、工場で調整するところなのでいじってはいけません。

もしもレーザーパワーを上げ下げするのなら、サービスモードに入り新品ピックアップのICをシステムに登録した上で、レーザーパワーメーターでレーザーパワーをモニターしながらフロントパネルから調整します。

 
 

  ピックアップ交換

 
新しいSONY純正のピックアップを入手しました。

写真の右側が古いピックアップユニットですが、レンズが沈み込んでいるのが分かると思います。これは、ダンパーがへたっているので写真左側の新品のピックアップとの交換が必要です。

案の定、交換したらシークタイムが1秒程度になりました。

後は分解と逆の手順で組み立てて修理完了です。




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