前回は、高音質にこだわってカセットテープをハイレゾ化する機材と方法についてレポートしましたが、
今回は音質はそこそこでもいいけど、お手軽にカセットテープをデジタル化する方法です!
高音質にこだわってカセットテープをハイレゾ化する機材と方法について興味がある方はこちらを参考にしてください。
お手軽にカセットテープをデジタル化する方法とは
お手軽にカセットテープをデジタル化する方法はシンプルで、
- カセットプレーヤーのヘッドホン出力端子とパソコンのマイク端子をつないで音割れに気をつけながら録音する
- USB端子がついたカセットプレーヤー(コンポ)で直接USBメモリーに録音する
- カセットプレイヤーからライン出力した音声信号をコンバーターを通してパソコンで録音する
- DVDレコーダーやブルーレイレコーダーで録画して、パソコンで音声だけを切り離す
となります。
カセットプレーヤーのヘッドホン出力端子とパソコンのマイク端子をつないで音割れに気をつけながら録音する
まず、カセットプレーヤーのヘッドホン出力端子とパソコンのマイク端子をつなげます。
カセットを再生させたときに、windowsの録音デバイスのミキサーが80%程度、再生デバイスのミキサーが50%ぐらいでも音が割れるときは、カセットプレーヤーのボリュームを音が割れない程度まで下げます。
その状態でパソコン側のボリュームで録音レベルを操作して録音します。
USB端子がついたカセットプレーヤー(コンポ)で直接USBメモリーに録音する
今ではウォークマンサイズやコンポにUSB端子が付いていて、直接USBに録音できるプレーヤーが売っています。
モノによってはプレーヤーのモーターの音も入ってしまいますが、一番お手軽にデジタル化できます!(笑)
カセットプレイヤーからライン出力した音声信号をコンバーターを通してパソコンで録音する
数千円のコンバーターの片方をカセットプレーヤーにつなぎ、もう片方をパソコンにつないでそのまま録音します。
DVDレコーダーやブルーレイレコーダーで録画して、パソコンで音声だけを切り離す
カセットプレーヤーから音声だけDVDレコーダーやブルーレイレコーダーに入力して録画します。
一度ディスクに焼いてパソコンからsoundforgeなどのソフトで読み込み、そのまま音声ファイルとして保存すれば完了です。
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東芝のDVDレコーダーやブルーレイレコーダーは、「ネットdeダビング」が入っている機種なら、フリーソフトのRDLNAでネットワーク越しにダビングできるので便利ですよ!
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パソコンの録音ソフトについて
録音するパソコンソフトは、フリーソフトではAudacityが有名ですね。
有料ソフトだと、DAWまで大掛かりではないソフトでも、MAGIX soundforge, Adobe audition, Steinberg wavelabなどがあります。
ノイズキャンセリングソフトはiZotope RX8が最強で、ノイズを取った後にリマスタリングするのであれば、AIを駆使してリマスタリングが出来る、iZotope Ozone9 が最強ですね。
パソコンの録音ソフトは別のページにまとめたので、興味のある方は参考にしてください!
録音前のカセットプレーヤーのメンテナンスについて
カセットプレーヤーのメンテナンスをしないと、音が曇ってしまったり、テープを巻き込むようになってしまったり、再生が2倍速のようにキュルキュルと早く再生されるようになってしまったりするので、実はとても大事です。
ヘッド、ピンチローラー、キャプスタンバーのクリーニング
ヘッドとキャプスタンバーは無水エタノールでクリーニングしてもOKです!
でも、ピンチローラーは無水エタノールでクリーニングしてしまうと、硬化が早まってしまうので、専用のクリーナーをおすすめします。
ヘッド、キャプスタンバーの消磁
消去ヘッドが永久磁石じゃない場合は、消去ヘッド、録音・再生ヘッド、キャプスタンバーを消磁器で消磁します。
カセットテープは磁性体で出来ているので、長い時間使っていると、ヘッドが帯磁して音が曇ってきてしまいます。
キャプスタンバーも使っているうちに帯磁してチリチリとノイズが入るようになってしまうので消磁器で消磁すると元にもどります。
消磁器はカセットタイプのもありますが、磁力が弱く構造的にキャプスタンバーを消磁出来ないので、クワガタタイプのものか、真ん中に1本棒が出ているタイプのものがお勧めです。
消磁器はもう製造されていないので、ヤフオクやフリマで中古でしか手に入りません。