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カセットデッキやテープレコーダー、ラジカセの消磁、その効果とお勧めの機種は?

いろいろな消磁器

今日は消磁についてその効果とお勧めの機種、さらに使い方と注意点まで見て行こうと思います。

音がこもる?

カセットテープを再生すると高音がこもって困ったことはありませんか?
カセットテープは磁性体という細かな磁粉が塗布されているので、長時間使用していると磁気がヘッドに残って帯磁してしまいます。ヘッドが帯磁するとだんだん音がこもってきます。これは磁気なのでクリーニングだけでは取れません。

帯磁したヘッドでカセットテープを再生すると、

  • 高音がこもる
  • アジマス調整をしても効果が出ない
  • 再生を止めたところで「ドフッ」といったノイズが録音されてしまう
  • 最悪の場合は録音されている音が小さくなってしまう

といった症状が出ます

また、キャプスタンバーが帯磁すると規則的な一定間隔でチリチリ、プチップチッというノイズが乗るようになります。

ヘッドの表面がテープの摩擦で段差ができるほど磨耗していなければ、これらの症状は消磁器で劇的に改善する可能性があります。

消磁器の効果は帯磁したヘッドやキャプスタンバーを消磁器で消磁するとノイズがなくなるだけではなく、高音が伸びてダイナミックレンジも広がるので、初めて使用する人はあまりの変化に愕然とするでしょう。

アジマスって何?消磁で直らない場合もある?

ネットでは音がこもるのはアジマスが狂っているという書き込みも目立ちます。
アジマスとは、ヘッドの高さ、位置、角度の調整のことです。

ヘッドはアジマスの狂いが出にくくするためにネジロックまでして固定してあるので、ヘッドが磨耗で段差が出来るほど磨り減っているか、閉じ込められたテープを無理やり取り出したりしない限りまずアジマスが狂うことはありません。

ヘッドが磨耗している場合は、アジマスが狂っているのと同じ症状が出ますので、その場合は新品のヘッドに交換するかヘッドの研磨をしてヘッドがテープに密着するように表面を整える必要があります。

そのほかヘッドの経年劣化で内部の腐食などで性能が出ない場合も消磁では直りません。

とはいえ、ヘッドが磨耗していたりヘッド内部が腐食しているなどヘッドそのものが壊れていない限りこもった音は消磁することで解決する場合がほとんどなので、メーカーによって使用後の音質に若干の差がありますが、消磁はしたほうが絶対良いです。
(メーカーによって呼び名がヘッド消磁器やヘッド ディマグネタイザーだったりヘッド イレーサーだったりと名称も違いますが機能は同じです。)

消磁器の種類

カセットタイプのものは手軽で便利ですが、キャプスタンバーと消去ヘッドの消磁が出来ない構造になっています。

一方、ヨークと呼ばれる先に棒のようなものが突き出ているタイプか、クワガタのように2本の棒が突き出ているタイプを使うとちゃんとキャプスタンバー、消去ヘッド、録音/再生ヘッドも消磁できます。

消磁の方法

消磁器には3タイプあって、それぞれ消磁の手順が違います。

    消磁器の種類

  • カセットタイプのタイプ
  • 電源ボタンが押されている間だけ電源がついているタイプと電源スイッチがオンのときだけ電源が着いているタイプ
  • 電源を入れるとコンデンサーに蓄電されて消磁準備ができるとスタンバイランプが点灯するタイプ

消磁をする前にテープレコーダー(カセットデッキ)の共通事項があります。

電源が入っていないと再生ボタンを押してもヘッドが上がらないカセットデッキは電源を入れます。
ラジカセのように再生ボタンを押すと電源を入れなくてもヘッドが上がる機械は電源を切っておきます。

3ヘッドの機械なら入力をソース側にして念のため録音レベルも最小にします。
ラジカセなどのボリュームが着いている機種ではボリュームも最小にします。

アンプなどに繋がっている場合はアンプのセレクターを該当テープレコーダー(カセットデッキ)ではないものに切り替えて、念のためボリュームは最小にします。さらに電源を切っておくと安心です。

準備が整ったら順を追って使い方を解説していきますね。

カセットタイプ
カセットタイプの消磁器カセットタイプの消磁器

消磁器を入れて蓋を閉め、再生ボタンを押して数秒したらヘッドの消磁は完了です。
消磁器のLEDが点灯しない場合は電池切れの場合があるので要注意です。

カセットタイプの消磁器をセットしたところカセットタイプの消磁器をセットしたところ

また、カセットタイプの消磁器はキャプスタンバーや消去ヘッドの消磁は構造上できない作りになっています。

 

電源がオンのときだけ電源が着いているタイプ
電源スイッチがオンのときだけ電源が着いているタイプの消磁器電源スイッチがオンのときだけ電源が着いているタイプの消磁器

ヘッドから1m程度はなれた場所で電源を入れます。

電源を入れたままヘッドに10秒程度密着させます

電源を入れたままヘッドからヨークを数ミリ話して最初はヘッドの幅でゆっくり左右に振りながらだんだんヘッドから消磁器を遠ざけ、とおざかるほど振りの幅も大きくして1m程度離れたら電源を切ります。

この工程をキャプスタンバー、消去ヘッド、録音/再生ヘッドで繰り返して消磁します。

消磁中の消磁器消磁中の消磁器

 

消磁準備ができるとスタンバイランプが点灯するタイプ
消磁準備ができるとスタンバイランプが点灯するタイプの消磁器消磁準備ができるとスタンバイランプが点灯するタイプの消磁器

電源を入れると、赤いランプから緑のランプに切り替わるので、緑のランプが点灯したらヨークの先をヘッドに密着させて消磁ボタンを押します。この工程をキャプスタンバー、消去ヘッド、録音/再生ヘッドで繰り返して消磁します。

ヨークの先をヘッドに密着させたところヨークの先をヘッドに密着させたところ
準備が整うと緑色のLEDが点灯します。準備が整うと緑色のLEDが点灯します。
電源スイッチの上のボタンが消磁ボタンになっている電源スイッチの上のボタンが消磁ボタンになっている

初心者には簡単な3番目のタイプの消磁器がお勧めです。

ヘッド消磁器を使用するときの注意点

※ヘッド消磁器は瞬間的にヘッド内に大きな電流が流れるため、中のアンプ部にその信号が流れ込んでしまうと、アンプが飛んで音が出なくなるなどの故障の原因にもつながります。

※ヨーク部といわれる長く伸びた金属製のアームがある消磁器を使用する場合は、カセットデッキやテープレコーダー、ラジカセのボリュームとヘッドホンのボリューム、録音レベルのボリュームを最小にしてから電源を切った上で消磁します。

※ただし、カセットタイプの消磁器はヘッドが上がって初めて動作するので電源を切らないでボリュームとヘッドホンのボリューム、録音レベルのボリュームを最小にしてから再生ボタンを押します。

※カセットデッキにアンプがつながっている場合は万が一のためアンプの電源は切ってセレクターを別の機器にして各ボリュームも最小にしておくとよいでしょう。また、3ヘッドのカセットデッキならsource/tapeの切り替えをsouse側にしておくと無難です。

※なかには消去ヘッドに永久磁石を使用しているものもあって、それを消磁してしまうと上書き録音時に前の音が消えなくなってしまうので、その場合は録音/再生ヘッドとキャプスタンバーのみの消磁にとどめて、消去ヘッドは絶対に消磁しないでください。

※永久磁石を使用している消去ヘッドの見分け方は消去ヘッドの下に配線がないものが永久磁石です。

最後に

最後にボタン電池を使用するタイプの消磁器はいつのまに電池がもれて壊れてしまうこともありますので、使用後は必ず抜いておいたほうが無難です。過去に私はそれで3台ほどダメにしてしまいました。

以上、皆様のご参考になれば嬉しいです。


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