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SONY MDS-E12 業務用MDデッキの修理とSCMS解除の海外仕様について

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

なんとSONY MDS-E12が近所のハードオフで500円で出ていました。
SONY MDS-E12は業務用のMDプレーヤー/レコーダーです。
小さな箱つきで、中には小さなスプリングが入っていました。

きっと何らかの症状を自力で直そうとして組み立てられなくなってしまったのでしょう・・
それにしても500円とは安いですね!

まさか、直しても読み込まなかったりして・・
でも誘惑には勝てず、買ってしまいました(おいおい…)

まずは状態確認です

今回はスプリングが外れているので動作確認をせず蓋をあけました。
さすが業務器だけあって構成パーツが高級品です。
なんと、製造完了で希少品となったスチールコンデンサまで使ってあります!

サービスマニュアルを見てみると、スプリングの形が一致しました。

どうやらドライブユニットのカバーの横についていたスプリングのようです。

さっそく修理にとりかかります

それにしても結構ホコリっぽいので、ドライブユニットを取り出してエアーで吹き飛ばしました。

レンズは無水エタノールとレンズクリーナーをそれぞれめん棒に染み込ませてきれいにクリーニングして・・

ゴムベルトは切れて中に落ちていたのでこれが故障の原因ですね!ディスクを吸い込まないしイジェクトも出来ない状態になったはずです。

このドライブは、ドライブユニットの蓋を外して白いプラスチック部分を後ろから押してあげると、閉じ込められたディスクがすんなりとイジェクトされるように設計されています。分解した跡があるので、おそらく閉じ込められたディスクを取り出したのでしょう。

ゴムベルトはここ最近amazonあたりで中国品が出回っていますが、太さが均一でなかったり交換してもすぐ伸びてしまうことがあるので、秋葉原で購入した汎用品のゴムベルトを新品に交換してドライブユニットを組み上げスプリングも図面の通り、はめました。

ゴムベルト交換は、切れたゴムベルトをピンセットでつまんで取り出し、新しいのをプーリーに引っ掛けるだけの簡単作業です。

さて、ドライブユニットを本体に組み上げて動作確認をします。

動作確認

ディスクを入れるとちゃんと吸い込んで回り始め、TOC ERRORにもならずスタンバイ状態になったので一安心しました。
最後のほうのトラックでテストしましたがシークタイムも普通で音飛びもないのでOKですね!

ここで、サービスマニュアルを見ていたら、海外仕様のSCMSジャンパー設定が載っていました。
そういえば、コピーコントロールのSCMSは日本だけなので、海外に輸出する際はジャンパー設定で解除可能に設計されているんですね!
さすが業務器だけのことはあります。基盤はSONY MDS-E10も共通なのでジャンパー設定も共通でしょう。

実際の回路ではここですね!
特に必要性もないので今回はそのままにして解除しないでおきます。

蓋を閉めて修理完了です!
中古とはいえ500円で業務器が手に入るなんてビックリしました。ヤフオクでも完動品だったら500円なんてことはないでしょう(笑)

修理に使用したもの

無水エタノールとハンドラップ


無水エタノールは同程度の純度のイソプロピルアルコールでも代用可能です。
ハンドラップに入れておくと、片手で必要な分だけ使えてとても便利ですよ。

レンズクリーナー

富士フイルムのデータシートを元に自作したレンズクリーナーなのでとてもよく落ちます。
こちらの記事に詳しく載っていますので興味のある方は参考にしてください。

ドライバー

anexの精密ドライバーハンドル(ビット差替式)3614を使用しています。
手のあたる部分が独立して回るようになっていてとても使いやすいです。

ピンセット

普通、高級なピンセットは腰が弱かったりしますが、ダイソーの先がかぎ状に曲がったピンセットは肉厚で力を入れてしっかりとつかめるのでいつも使用しています。


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