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ボリュームの基盤が割れたdbx 120Aの分解修理

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dbx 120A とはどんなオーディオ機?

dbx 120Aは名機dbx 120XPの直系の後継機種で、ライブやスタジオでずっしりと腹に響く重低音を生み出すサブハーモニックシンセサイザーです。
45cmウーファを鳴らしきれる業務用機で民生用機器のdbx 120とは違って、15Hz~90KHzをカバーしています。

一時期はどこのライブでも使用されていたdbx 120XPをさらに進化させていて、タイトに締まったベースやバスドラムもきっちり再生してくれます。
dbx 353、dbx 3bx、dbx 4bx などのダイナミックレンジエキスパンダーと連携して使用するとスピーカーの性能を超えた音を楽しませてくれます。

動作確認

ヤフオクでジャンクとして6,500円ぐらいで購入しました。
電源を入れて動作させてみましたが、一番右側のボリュームを回しても反応がありません。

回すときにすかすかではなく手ごたえはあります。
これは分解してみないと原因がわかりません・・・

分解してみました

原因がわかりました。ボリュームについている基盤がポッキリ折れています。これではいくら回しても効かないわけです。

パーツの刻印は台湾のアルファ電子のパーツです。

データシートを見ても同じ製品は製造されていませんので、dbxの特注品でしょうか・・そういえばハウジングが金色です
日本で手に入るのは軸が違うタイプで、20KΩの物が無いので25KΩの物で妥協しました。
パーツはマウザーから購入しました。

FMなどでは女性アナウンサーの声に男性の声のような低音が乗るので電解コンデンサーが原因かと思い、念のためESR値を測定してみました。

結果はビンゴ!軒並みESRが高くなっています!これは全交換が必要ですね。

数箇所に注文したパーツが揃いました。

さて付け替えようと思ったらまたまた問題発生!新しいボリュームには回ってしまわないようストッパーの突起が出ています。
リューターにダイヤモンドの刃をつけて切り取りました。

Before
After

アルミ電解コンデンサーも全交換しました。

Before
After

いい感じです。

動作確認

組み立てて動作確認です。無事動作しました。
女性アナウンサーの声に似合わない低音も収まりました。
バランスも良く、気持ちよい重低音です!

交換したパーツ


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