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スーパーファミコン(SNES)ゲームカセットのバックアップボタン電池(バッテリー)交換方法

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昔懐かしい任天堂のスーパーファミコン(スーファミ)

久々にゲームをプレイして見たところ・・・

セーブデータが全部消えてて新しくデータをセーブしようとしてもすぐ消えてしまったり。

古い年代モノだから寿命かなと思ってしまいがちですが、それって、カセットの中に内蔵されてるバックアップバッテリー代わりのボタン電池が消耗してメモリがデータを保持できなくなってる状態なんですね。

レトロゲームになった昔のクロノトリガー、ドラクエ、ファイナルファンタジーなどもときどき思い出してやってみたい気もしますが、データが保存できないとなるとやる気もいまいちなくなってしまいますね…



良い機会なので、サクッと消耗した電池を交換してしまいましょう(笑)

バックアップバッテリー(ボタン電池)の交換

DTC-20という規格の特殊なドライバー(数百円)でねじを外します。よごれを落とすときは、安い電動ドライバーがあるとよごれがすぐ落ちて便利です。

蓋を開けました。

基盤を外して裏返すと電池が見えます。半田で直接基板に取り付けてありますね。

毎回半田ごてでつけかえるのは大変なので、今回は電池ソケットに交換します。

ソケットは表面実装用なので、基盤の裏側で半田づけできるように足をたてておいて、基盤の穴にさして基盤の裏側からはんだ付けします。

はんだ吸い取り線で古くなった電池の足についている半田を半田吸い取り線と半田ごてで吸い取って同じ穴にソケットをさしてハンダで固定します。

本体に接続する接点(金属端子)も酸化して汚れていますね。
酸化皮膜は電気を通しません。特に冬場の低温のときに接点抵抗が増して導通しなくなるのでメンテナンスの必要があります。

めん棒にピカールをつけてこすると、酸化皮膜がとれてピカピカになりました。
ピカールには石油系の溶剤が含まれるので、磨いた後は無水エタノール(無水アルコール)で拭いて石油系の溶剤を落とします。
無水アルコールで拭いたままだとまた酸化しやすくなるので、接点復活剤をめん棒にしみこませて拭いておくと薄い皮膜が出来るので酸化を防ぐことが可能になります。

無水エタノールと自作したレンズクリーナー、電動歯ブラシでケースを磨いて逆の手順で組み立てたら交換完了です。

なぜ自作のレンズクリーナーを使うかというと、残滓がなく汚れをきれいに落とせるからなんです。
無水エタノールで水に溶けず油に溶ける性質の汚れを浮かせて、それをレンズクリーナーで拭きとっているわけです。
同じようにしておうちのガラス窓を磨くとピッカピカになりますよ!

※レンズクリーナーの作り方を詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

今回使用したもの

ボタン電池と電池ソケット

ボタン電池は古いのと同じのCR-2032を入れ替えました。ソケットは大きさと厚さが違ったモデルがいろいろありますが、このソケットは隙間部分にサイズがピッタリで組み立てたときに蓋が閉まらないなんてことは今まで1回もないのでよく使っています。

特殊ドライバー

DTC-20という6角レンチのメス型のドライバーで、直径が3.6mm のものがピッタリです。

半田ごて、スタンド、半田フラックス

半田ごては、good KS-40R(40W/515℃)、スタンドはgood ST-11、半田フラックスはプリント基板用BS-75B を使用しました。
スタンドのST-11は土台が鋳造の金属製で重くなっているので熱くなった半田ごてを置いても転倒する心配がありません。
半田フラックスは松ヤニがアルコールに溶けている液体で、塗ると塗ったところに半田がつきやすくなります。

半田、半田吸い取り線

半田は精密回路用の直径0.8mmのものを使用しました。
鉛フリーは溶けにくかったりなかなか付かなかったりするので使用しませんでした。

半田吸い取り線は、太さが3mmで、あらかじめ半田フラックスを染み込ませて乾燥してあるものを使用しました。
半田フラックスを含んでいると熱でとけてすぐ吸い取るのでとても便利です!

ピカール

金属研磨剤のピカールは表面を傷つけることなく少しの量で金属表面に付いた酸化皮膜を取り除き、ピカピカにしてくれます。
石油系の溶剤が使われているので、使用後は無水アルコールで拭いて取り除いてください。

無水エタノール

油分を溶かして除去するときに使用します。油分は完全には取れませんが、残った油分は表面に白く浮き上がります。

レンズクリーナー

富士フィルムのデータシートを元に自作したクリーナーを使用します。
無水エタノールで白く浮き上がった残滓をきれいにふき取ります。

接点復活剤

せっかく酸化皮膜を取り除いてもそのままにしておくとすぐ酸化皮膜が出来てしまうので、接点復活剤をめん棒に染み込ませて塗っておきます。
接点復活剤はサンハヤト社から出ている接点復活王、呉工業から出ているコンタクトスプレーなどがあります。

音波振動歯ブラシ

細い場所でなかなか取れない汚れなど、強くこすってしまうとまわりに傷が付きそうなとき、無水エタノールやレンズクリーナーをつけて使うとすぐとれて便利です。マルマンから500円程度で出ているのでよく使用しています。

100均でも売っていますが、換えのブラシが売ってないのでマルマン製のPRO SONIC 2 を使用しています。

電池交換は業者に何個も修理依頼すると金額も結構かさみますし自力で簡単に交換することができるので、やってみると結構面白かったです!
楽しみながら出来たので、むしろ楽しかったです(笑)


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