長年使用して電池の電極が取れて電源が入らなくなったmaxellのスタイラスクリーナーSC-441を修理してみました。
maxell SC-441 とは、電動式で動作する超音波レコード針クリーナーです。
今では独FLUX HIFI社が2万円ぐらいで販売していますが、当時はmaxellから4,000円ぐらいで販売されていました。
症状
今回の不具合は、
- 電池ボックスの電極が取れてぶらぶらになっていて、電源が入らない
- 底に張られているゴムが経年劣化で硬化していて、動作時の振動で本体がずれ動く
です。
修理開始
電極は全体を分解しなくてはならず、底面ゴムシートの張替えは分解しなくても出来るので順に修理しました。
電極の修理
まず底面を外しました。
底面をはずすと、あとは軽くプラスチックがはまっているだけなので、全体がばらばらになります。
ぶらぶらになっていた電極は、電極になっているプレートの奥に小さな穴が開いていて、そこに本体から出ているぷらっすチックの突起をはめ込んでそのまま溶かして固定するようになっていました。
使用しているうちに固定しているプラスチックが折れて電極がぶらぶらになっていました。
今回は電極の穴から本体に穴を開けて、そこに極小のネジを入れて固定しました。
振動でねじが外れないよう、ネジロックをつけておきました。
電極がしっかり固定されました。
ねじは目立ちますが、極小なので頭が邪魔になることもなく高さの調節も大丈夫です。
ボタン電池を入れてスイッチを押すと何事もなかったように動き出しました。
ここ10年ぐらい使えなかったので不便でしたが、やっと使えるようになりました。
底面ゴムシートの張替え
まずは寸法を測ってゴムシートを切り抜きました。
古いゴムシートを剥がして切り抜いたゴムシートを張り替えて完了です。
今度は動作させても本体がずれ動かなくなりました。
以上で修理完了です。
当時購入した往年のカートリッジ、audio technica (オーディオテクニカ) AT-33E の針先もこんなに綺麗にクリーニングできました。
クリーニング液は、audio technicaのものを使用するとダイヤモンドチップが取れてしまうので、昔から無水エタノールでクリーニングしています。