ラジカセ

スピーカーからノイズが出てカセットも回らない古いラジカセ SONY CF-1480 の修理

SONY のラジカセ CF-1480 が入ってきました。 あちらこちら壊れているとのことなので、まずは症状確認をしていきます。

症状確認

故障の症状は、

  • まずは電池からの電源が入りません。
  • 電源コードを刺したらなんとコードの内部でショートして火花が散っていました。
  • 電源コードの受け側のコネクターもおかしい動きをしています。 本来ならコネクター内部では電源コードが刺さっていない状態で電池からの電源が接点で繋がっていて、電源コードが刺さるとその接点が離れて電源コードからの電気が電源回路に流れるようになっているはずなのに、電源コードを抜いた状態でも接点が離れた状態のまま固着しています。これでは電池駆動しないわけですね。
  • カセット部はモーターの回る音はしますが、再生、早送り、巻き戻しのボタンを押しても全く動きません。 この症状はゴムベルトが経年劣化で伸びているか溶断している可能性が高いです。
  • カウンターもリセットボタンを押すと、引っ込んだまま戻らなくなっています。
  • マイクのミキシングのオン/オフのスイッチが効かなくなっていて、マイクの音がスピーカーから出ません。
  • ボリュームとトーンコントロールのつまみ(スライダー)を左右に動かすとバリバリと激しいノイズが入ります。トーンコントロールは全く効きません。
  • バッテリーとマイクのレベルメーターも全く動かなくなっています。

と、やはりあちこち壊れているようです。
ラジオはAM/FMともに正常に受信しているようです。

修理開始

まずは裏蓋を開けてみました。

CF-1480裏蓋をあけたところCF-1480裏蓋をあけたところ

緑の基盤の右下に電源コードが刺さる黒いコネクターが見えます。

電源コードをショートしていないものに交換して刺した状態で、電池ボックスの電圧を測ってみると遮断されていないといけないはずの100Vが来ていました。
これはコネクターも交換する必要があります。

カセットのメカにアクセスするにはメカが緑色の基盤の下にあるので、緑色の基盤を外す必要があります。 古い機種でコネクターがまだ使われていない時代の製品なので配線コードのハンダを溶かして吸い取り線に吸い込ませて外していきます。

案の定ゴムベルトが溶断していました。ベタベタになっていたのでクリーニング後に交換しました。

CF-1480のゴムベルトCF-1480のゴムベルト

動作確認の前に、各ボタンを押してメカの動きをチェックしました。
当時のメカは機械油が使用されていて、経年劣化で固まってほぼ固着していました。

録音ボタンは押せてもメカが固まって全く動かない状態です。 全部分解して固着した機械油を溶かして組み上げ、圧力がかかっても破断しにくいジャッキー油を差したら動作がスムーズに動くようになりました。

SONY CF-1480カセットメカSONY CF-1480カセットメカ

次は接点です。 MIXつまみのスイッチを分解しました。 接点が真っ黒になっています。 SONY CF-1480 真っ黒になったスイッチの接点

SONY CF-1480 真っ黒になったスイッチの駒SONY CF-1480 真っ黒になったスイッチの駒

ここはピカールで磨きました。ピカールは石油系の溶剤を使用しているので、磨き終わったら必ずアルコールなどでクリーニングする必要があります。

クリーニングが終わったら、接点に電導グリスか接点復活剤を塗布して組み上げます。

SONY CF-1480 磨いた後の接点SONY CF-1480 磨いた後の接点

次はボリュームとトーンコントロールのスライダーです。(写真を忘れました)

分解したら中はホコリまみれで接点も真っ黒に変色していました。 炭素の抵抗体はアルコールで綺麗にクリーニングして、接点は1000番のペーパーで軽くこすって硫化物の黒い皮膜を除去しました。

電導グリスか接点復活剤を塗布した後に仮組みしてテスターで抵抗値の変化を試したらノイズが乗ることなくスムーズに0Ω~10KΩまで変化しました。

最後にメーターの分解整備です。(写真を忘れました)

接着剤で固定してある蓋をはずしてメンテナンスしました。 まずは針をマスキングテープで固定して、真ん中のネジを少し緩めましたが、テープを外して電気を流しても針はスムーズには動かず、途中で止まってしまいます。

そこで、針の元のところを押し付けている金具を少し持ち上げたら針がスムーズに動くようになりました。 テープレコーダーのカウンターは、ちょうど写真の裏側にあるばねが錆びていて、軸の機械油も固着気味でボタンの戻りが悪かったようです。錆を取って軸のオイルも溶かして除去した後にジャッキーオイルをさしたら動作が軽くなり、ボタンも戻ってくるようになりました。

SONY CF-1480 カウンターユニットSONY CF-1480 カウンターユニット

開けたついでに全体をケースから外してキャプスタンバー、ピンチローラー、消去ヘッド、録音/再生ヘッドをクリーニングして、キャプスタンバーと録音/再生ヘッドを消磁しておきました。

消去ヘッドには永久磁石が使用されています!久々に永久磁石が使用された消去ヘッドをみました。

SONY CF-1480 カセット部のクリーニングと消磁SONY CF-1480 カセット部のクリーニングと消磁

仮組み~動作確認

逆の手順で組み上げ、動作確認をしました。
電池駆動、AC電源駆動のどちらもOKです。 カセットテープの走行スピード、ワウ・フラッターともに良好です。

カウンターのボタンを押してもちゃんと戻ってきます。
ボリュームつまみとトーンコントロールのつまみも雑音が入らなくなりました。

また、全く効かなかったトーンコントロールが効くようになりました。
マイクのMIXスイッチも雑音もなく効くようになりました。メーターもちゃんと振れています。









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