パイオニアのハイグレードでフラグシップ機のブルーレイプレーヤー、BDP-LX88が入ってきました。
症状は、電源を入れてOPENボタンを押すと、表示部には「OPEN」→「CLOSE」→「LOAD」→「NODISC」と表示されますが、実際には開かずに、中で「カチ」という音だけが聞こえるということです。
動作確認をしたらトレイがオープンしても勝手にCloseしてしまいます。
また、勝手にCloseしないときもあり、そのときにトレーを少し引くとCloseしなくなってエラー表示が出てしまいます。
どうやらゴムベルトというより、トレーの位置センサーの不具合のようです。
分解
分解を始めてびっくり!
やたら思いと思ったら、本体の両側面と底面に重りのような金属板がついていました。
重い金属板を外したら通常の重さになりました。
で、蓋を開けてまたびっくり。
電源部、ドライブのコントロール部、ドライブ部それぞれにも厚くて重い金属板でシールドされていました。
完全に過剰シールドのようです。
重いと音が良いというのは昭和の機械にはよくありましたが、現在では防振用のダンパー材もハネナイトのような優れた素材があるのであえて重りをつける必要性がよく分かりません。
電源部、ドライブのコントロール部、ドライブ部それぞれの金属板を外してもまだドライブは金属の箱に収まっています!
ドライブを囲んでいる金属箱の蓋を外すとやっとドライブがお目見えです。
修理開始
BDドライブを取り出しました。
まずは、ドライブの天板を外しました。
ゴムベルトも伸びているので交換しました。
元々は
の角ベルトが入っていたのですが、1.6Tに変更してみたら回らないので、1.2Tの新品に交換しました。
さらにピックアップが載っているユニットを分解したらピックアップ移動用のレールにはホコリが絡まっていました。
ピックアップとレールを直接クリーニングしました。レールにはグリスを薄く塗りなおしました。
トレーの位置を検出しているスイッチも接点をクリーニングしました。
仮組みして動作確認をしたら動作良好になりました。。
高級機なので動作がゆっくりしています。
逆の手順で組み立てて、全体をクリーニングしたら修理完了です。