昔、子供に買ったおもちゃのピアノ(キーボード)が10年以上忘れていて、弾こうとしたら音が異常に小さくなってると子供に言われました。
確かに鍵盤を押しても聞こえるか聞こえないかぐらいの蚊がなくような音しか出ません。
音自体は出ているので、ICの故障ではなさそうです。
どうなっているのか修理してみます。
分解~状態把握
裏ネジを数本外すと裏蓋が取れます。
まずはコンデンサーのESR値(等価直流抵抗値)を測定します。
全部のコンデンサーが40Ω前後で、はげしく劣化しているのが分かりました。
![トイピアノのコンデンサー測定](https://konogan.com/wp-content/uploads/2022/06/IMG_2683_DxO-Edit-のコピー-640x360.jpg)
接点のある表側は細かいホコリに覆われていました。
これはクリーニングが必要です。
![ホコリに覆われた表側の基盤](https://konogan.com/wp-content/uploads/2022/06/IMG_2684_DxO-Edit-のコピー-640x360.jpg)
部品交換
コンデンサーをオーディオ用のものと交換しました。
元々入っていたコンデンサーが105度品のものだったので105度品のものと交換しました。
逆の手順でケースに収めて動作確認をしました。
![トイピアノ仮組み](https://konogan.com/wp-content/uploads/2022/06/IMG_2687_DxO-Edit-のコピー-640x360.jpg)
動作確認
無事音が元のボリュームに戻りました。
新しいコンデンサーはニチコン製なので、これでしばらくは使用可能になったでしょう。
![トイピアノの修理完了](https://konogan.com/wp-content/uploads/2022/06/IMG_2688_DxO-Edit-のコピー-640x360.jpg)