カセットデッキ

SONY (ソニー) WM-D6C ウォークマンproffesionalの修理

SONY (ソニー) WM-D6C ステレオ カセット ウォークマン プロフェッショナルが入ってきました。症状はヘッドホンで再生する音がだんだん小さくなってきて、とうとうボリューム最大でも音がしなくなったので直して欲しいとのことです。

SONY (ソニー) WM-D6CはSONY (ソニー) WM-D6の後継機で、Dolby C が追加されたモデルで1984年2月に定価64,000円で発売されました。
カセットデンスケのTC-D5Mほどの性能は無いものの、ウォークマンとしては高性能なカセットコーダーでした。

動作確認

さっそく電池とカセットテープを入れて再生してみました。
確かに音は聞こえません。レベルメーターも反応なしです。
テープは回転しています。念のためほかのボタンを確かめても早送り、巻き戻し、ポーズもちゃんと動作します。

原因推測

単にヘッドホンから音が聞こえないのであれば、コネクターの接点不良やボリューム内部の接点不良が考えられますが、レベルメーターが反応していないので別の原因がありそうです。

中を開けるので、ついでにボリュームの接点をクリーニングしてゴムベルトも交換します。

修理開始

裏蓋をあけてみました。左右のアンプでしょうかICが2つ見えます。

カセットテープを再生しながら全部の足の電圧を測ってみたら、20ピンあたりに電圧が出ていないところがありました。でもICからの出力は小さいながら音も出ています。

・・ということは、IC以降レベルメーターの間でしょうか・・?でも、ヘッドホンへの経路とは分岐していて分岐前に部品はありません。
ここでサービスマニュアルの回路図を見てみました。何を見るかというと左右両方をコントロールしている素子が無いかどうかです。
ありました。D301のツェナーダイオードが怪しそうです。

で、実機の回路を追いかけたところ、驚きの事実が発覚しました!
なんと、図面ではツェナーダイオードがあるはずの場所にコンデンサーが付いています。開けた跡が無いことから設計変更があったと思われます。
ダイオードだとどうしてもノイズが載るのでコンデンサーに変更したと考えられます。

取り出して測定器で測定してみました。ESR値(直流等価抵抗値)が32.2オームと見事に消耗していました。

とりあえず動作確認のため、代替のコンデンサーをつけて動作させてみました。

ビンゴ!ちゃんと音も鳴って、レベルメーターも反応しました。このコンデンサが原因だったんですね。
このコンデンサーはサイズが小さくて秋月電子さんや千石電商にも無いので、詳細に探して購入しました。

ついでにボリュームの接点クリーニングとゴムベルトを交換しました。ゴムベルトは2本付いていますが、カウンターを動かすためのカウンターベルトはゆるめのほうがよいので、キャプスタンベルトのみ交換しました。

今回使用したものたち

アネックスドライバー

Atlas ESR70 by Peak (LCRメーター)









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