DENON DP-2800 ってどんなプレーヤー?
大理石来た~!!
レコードプレーヤーって、本体をたたくとボンボンって音がするのは共振してノイズになるので、たたいてもボンボンならない大理石キャビネットを使ったものが業務用として当時に流行りました。
特に民放FM局に人気でベストセラーになったモデルはDP-3000が乗ったDENON DP-3750でしたが、その3年後(1977年)にもう少し性能を上げて発表された後継機がDP-2000を乗せたこのDENON DP-2800でした。
実は隠れた名機で、有名なDP-3000は電圧サーボで回転を制御していましたが、DP-2000はさらに進化して水晶発信を使用したクォーツロックサーボなので、DP-3000より安定した回転を獲得していました。なんと、DP-3000, DP-2000ともに現代のDP-1300MKIIより高性能です。
たとえば、回転ムラを数値化したワウ・フラッター(WOW & Flutter)はDP-3000が0.03%以下でDP-2000が0.015%以下なのに対して、DP-1300MKIIは0.1%以下ですし、回転数偏差もDP-2000が0.002%以内なのに対して、DP-1300MKIIは±0.003%以内となっています。
今回は、そんなDP-2800をヤフオクで落札したのでメンテナンスをしてみます。
動作確認
到着して驚いたのが、電源コードとアースコードがネズミか何かにかじられた跡があって、中の銅線が露出しています!
さっそくオヤイデ電気さんからプラグ付き電源コードアース用のコードを購入して交換しました。
で、気を取り直してスイッチ オン! 結果は45回転、33回転ともに若干回転が速くなっていて、ストロボスコープが流れます。
この頃のDENONのプレーヤーは経年劣化が進むと高速回転を始めてしまう既知の症状が発生しますが、その前兆現象が出ているようです。
原因は、トランジスタが劣化してノイズを発生し、足が真っ黒になって誤動作を起こします。
修理開始
裏蓋をあけると、モーターの後ろについていたウレタンスポンジの接着面がはずれ、経年劣化でつぶれてボロボロになっていて、手で触るとポロポロと崩れてきます。もう、耐衝撃の役目は果たしていません。
サーボ回路と回転ロック回路にある多くとのトランジスタの足が真っ黒になっています。良く見ると、特定のトランジスタだけ足が真っ黒なので、発熱が大きく結露によって真っ黒になったようです。発熱が激しいということは寿命も短くなるのでしょう。
ついでに回転制御用のサーボコントロールICの足も真っ黒でした。このICは一時期市場から消えていて若松通商しか扱っていませんでしたが、最近レコードプレイヤーの新製品が多く発表されるようになってから復活したので、数百円で買えるようになりました。
ミラーにはカビが生えていました。ミラー全体と透明窓の内側も曇っていました。これじゃストロボスコープもうっすらとしか見えないわけです。
接点も経年劣化で接点抵抗が高くなっていそうなので、接点復活剤を塗布して何回か抜き差しが必要ですね!
交換するパーツが多いので何箇所か回りましたが、古いパーツは探すのに苦労してやっと集めました・・。
トランジスターとサーボコントロールIC、回転数の微調整に使う半固定抵抗、コンデンサーを交換、接点、ミラー、のぞき窓の内側も磨いて接点には接点復活剤を塗布しておきました。
動作確認
動作させてストロボスコープを見ながら回転数を調整します。本来はオシロスコープを使用しますが、今回は半固定抵抗を回してサーボの効きはじめと限界点の間のちょうど真ん中に設定する、センター出しという方法で45回転、33回転それぞれを調整しました。
現在は45回転、33回転ともにピッタリ合っています。
カートリッジにDENON DL-103R、ヘッドアンプのDENON HA-1000を通して聴く音はバブル当時のメーカーサウンドを彷彿とさせます!
レコードプレーヤーはカートリッジや針圧などちゃんと設定しないと音割れに悩まされたりするので、興味のある方は設定方法の記事も参考にしてください。
レコード盤もクリーニング(洗浄)しないとプチプチノイズが増えたり、磨耗を早めてしまう場合もありますので興味のある方はクリーニング(洗浄)方法の記事も参考にしてください。