KENWOOD製ミニコンポRXD-SG3MDの修理
CDが正常に再生されない症状のKENWOOD RXD-SG3MDが入ってきました。
CDを入れてボタンを押すと回るものの、ブッブッと音がするだけで再生しません。はげしい音飛びといったところでしょうか。
さっそく中を開けて見ていきます。
左の黒いカバーの中にCDのデッキユニットが入っています。
このカバーのスリットが邪魔をして、フラットケーブルも断線していましたので、取り去り、新しいフラットケーブルも用意しました。
CDのデッキユニットの上からと下からです。
レンズの位置が下がっているのでダンパーがへたっているように見えます。この場合はレーザー出力を調整するよりピックアップユニットごと新品に換えたほうが長持ちします。
ピックアップユニット
ピックアップはSONYのKSS-213Cです。
CDデッキ部の分解と整備
CDデッキ部からレールとギアとピックアップユニットを取り外し、レールになっている棒のグリスもクリーニングして新しくグリスアップしました。
新しいピックアップユニット
新しいピックアップユニットが届きました。
左側が新品で右側が古いピックアップユニットです。
CDデッキ部を組み立てたらショートランドから半田を取り去らないと動作しないので、はんだ吸い取り線で吸い取りました。
ショートランドとは、半田でアース側に直結してある部分で、静電気をアース側に逃がす役割を持っています。
特にピックアップユニットはデリケートで静電気に弱いので、取り付けるときに静電気が発生してもアース側に逃がすようにショートランドがついています。
逆の順番でコンポを組み立ててCDを再生したら音飛びもなくきれいに聞こえるようになりました。真横で飛び跳ねても音とびしないので、やはり新品のピックアップに交換して正解ですね~
めでたし、めでたし・・・